【習慣について】
最近では習慣に関する情報が本やネットで多く取り上げられており、よく聞く言葉になっているのではないでしょうか。明日から意識を変えよう!や○○の習慣を身につけよう!など。
ある日突然目が覚めたら、英語がペラペラになっていたり、理想の体を手に入れていたり、お金持ちなっていたりなど漫画のようなことが起こるわけありませんよね。自分が理想としているものを手に入れている人は必ずと言っていいほど、日々の努力を続けています。自分とは違って多くのことができる人(勉強もできて、運動もできるスーパーマンみたいな人達)、その人たちは「習慣」を味方につけています。
習慣を味方につけることができれば、今よりも1段階、2段階レベルアップした自分になることができます。
習慣には以下のようなものが挙げられます。
- 良い習慣:早起き、ランニング、筋トレ、読書など
- 悪い習慣:夜更かし、夜のおやつ、早食い、遅刻など
人は気づかない間にいろいろな習慣を持っています。気づいた時にはやり続けていることが習慣ですね。
あなたはどんな習慣を持っていますか?まずは普段の生活を振り返って自分の習慣を確認してみてください。
毎日、本を一冊読む。毎朝、10kmランニングする。毎朝5時に起きてジムに行くなど、やろうと思ってもできないようなことまで毎日のようにこなしている人があなたの周りにもいると思います。しかし、よく考えてみてください。その習慣を身につけている人たちはもともと持っていた習慣なのでしょうか?
【習慣の意味】
習慣の意味をみてみましょう。
①日常の決まりきった行いのこと。長い間そうすることによって、そうすることがあたかもきまりのようになったこと。
②(心理学用語)反復によって習得し、少ない心的努力で繰り返せる、固定した行動のこと
「習慣」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』2021年4月10日 (土) 06:55 習慣 – Wikipedia
①は多くのみなさんが習慣と認識している意味でしょう。
②は習慣の意味として答えられるような人は少ないのではないでしょうか。
ある一定期間、何回も同じことを繰り返すことで少ない心的努力でできること。主に②の意味が今回みなさんに覚えていただきたい習慣の意味になります。
【習慣について考えてみる】
毎日10km走ることが習慣ですという人たちのことを考えてみましょう。
その人たちは毎日10km走ることを「しんどいなぁ〜、大変だなぁ〜、やりたくないなぁ~」と思ってはいません。やりたくないと思っていたらそもそも習慣化されていないでしょう(やり始めは思っていたかもしれませんが)。始めは3km走ることから始め、少しづつ走る距離を伸ばし、10km走ることを何回も行うことで日々の習慣となります。そうすると今日も10km走るぞ!と家から出て、いざ走り出すときには習慣になっていない人に比べ、心的ストレスはほとんどかかっていないのです。
習慣化されると体力的にも楽になるのは当然のことですが、それに加えて、精神的にもかなり楽になっています。
そんなこと私でも本当にできるの?と思う人もいるでしょう。これといって誰かに自慢できる習慣なんてないと思っている方もいらっしゃるでしょう。
ではもう少し簡単な行動から習慣を考えてみましょう。
毎日、お風呂に入る、歯を磨く。これらも習慣です。これらの習慣は多くの方が身に付けていると思います。
子供の時は一人でお風呂に入るぞとか歯を磨いてキレイにするぞなどと強く思って始めたことかもしれません。しかし、気が付いた時には何の違和感もなく、毎日お風呂に入っていましたし、毎日歯を磨いていませんか?そうです。気付いた時には習慣化されていたのです。
例えば、学生から、新社会人になった時と比べると起きる時間が早くなっている人は多いのではないでしょうか?
学生の時はお昼まで寝ることなんてざらですが、今は6時に起きるのが当たり前。会社に遅刻すると怒られますし、何回も遅刻すると会社をクビになりますよね。早起きしなければならない状況が作られているので仕事がある平日は早起きすることが習慣となっています。
これらは生活の一部として習慣化され当たり前のようになっているのです。
習慣化されてしまえばこっちのもの、心理的ストレスが減ることにより、○○をするぞ!と気合を入れなくても毎日当たり前のように行動していることになります。
【習慣を作るために必要なことは】
- 必ず達成できることを習慣にすること
- 習慣化しやすい環境を準備すること
- 習慣になるように楽しむこと
- それが習慣になるまではやり続けること
人間の脳は「決まった時間」に「決まった場所」で「決まったこと」をする時にはそれほどストレスがかかりません。逆に言えば、人間の脳は変化を嫌う傾向にあります。そのため人はいつも通りの日常を好みます。今から新しい習慣を作ること自体が変化なので、ストレスがかかることだと覚えておいてください。
必ず達成できることを習慣にすること
難易度が高い事柄ほど習慣化されにくいものです。できないことであれば、習慣になる前に、初日から挫折してしまします。例えば、読書を習慣にしたい場合、いきなり1日1冊本を読むことを目標にするのではなくではなく、まずは1日30ページと必ず達成できる目標に設定し、多く読むことを目標にするのではなく、習慣化されること目標にしてください。慣れてくれば少しずつ読む量を増やしていきます。最初は少ないなぁ~、自分はもっとできるはずだと感じるかもしれませんが、変なプライドは捨てましょう。習慣化されれば、量は後から必ずついてきます。少しずつできるようにすることが習慣の第一歩です。
習慣化しやすい環境を準備すること
先程の早起きの例は意図していませんが、早起きをする環境ができていました。環境の準備はものすごく大切です。
毎日の読書を習慣にしようと思ったときに読書する場所を決めます。自宅のリビング、家の近くのカフェ、電車の中どこでも構いません。好きな場所にしましょう。
次に、決めた場所で読書が邪魔されないように環境を整えましょう。読書をする場所に大好きなゲームやお菓子、テレビがおいてあると途中でそちらに意識がいってしまい思うように続きません。また、最近では便利なスマホも習慣を邪魔する厄介な敵となっています。読書中に気が散らないように、受信音、バイブレーション機能、点滅などの機能を全てOFFに設定しましょう。周囲からの誘惑はできるだけ排除してください。
意識することよりも環境作りが重要という記事を書いていますのでこちらも是非参考にしてみてください。
やりたいことがあるのに始められない。こんな経験はありませんか?「 ダイエットをしたいけど、始められない・・・」「 英語の勉強をしたいけど、始められない・・・」「 新たなスキルを身に付けたいけど、始[…]
習慣にするために自分を褒めること
やり始めはそれほど効果を得られなくても、まずは決められた時間やったということだけでも自分を評価しましょう。今日は100ページ本を読んだぞとか、先週よりも読むペースが速くなったぞとか、ためになることを学んだぞなどなんでも構いません。
ここで注意しなければならないことは必ずポジティブな評価をすることです。今日は30ページしか読めなかったというネガティブな評価ではなく、今日は特に忙しい日だったのに30ページも読めたというようにポジティブな評価にして自分を褒めてあげましょう。人は無意識のうちにネガティブな評価をしがちですが、人間の心はポジティブな言葉を好みます。
続けること、習慣化することには大切なことなので必ず取り組んでください。
習慣になるまでやり続けること
人によって習慣になるまでの個人差があります。とある研究チームの研究結果では○○日で習慣化されるなど、実験に基づくデータで出していますが、習慣にする事柄の難易度によって、習慣化されるまでの日数は変わります。
決まった日数を越えたから、習慣化したというわけではありません。例えば、100日で習慣化されるからと言って、その日数を目標に頑張っていたら、100日が終わったことにより、目標達成となって止めてしまうこともあります。気づいた時には意識せずに行っていることが習慣になっていることです。
あくまでも目安として2~3か月を目指してやり続けてください。気づいた時には自分の生活リズムの一部となりやり始めたときは苦労したことが習慣になっているはずです。
【習慣化するためのおすすめの方法】
- スマホのリマインド機能を利用する
- 見えるところに紙を貼る
- 家族や友人にチェックしてもらう
- 誰かと一緒に行う
習慣になる前までは日々意識を続けなければなりません。忙しい日々の中で習慣化したい事柄を忘れていては習慣になりませんね。習慣化を意識をするために私が行っているおススメの方法を紹介します。
スマホのリマインド機能を利用する
今の時代、一番頻繁に見るものと言えばスマホなのではないでしょうか。習慣化したい事柄が決まった時間にできるようにスマホのリマインド機能を使いましょう。リマインド画面を見て、意識作りを強化していくのです。音が鳴り、やることを見るだけでも意識が強まります。
またリマインド機能ではなく、アラームの設定をするのもおススメです。決まった時間に音が鳴るようにし、アラームが鳴ったら今の作業を止めて本を読む、ランニングをすると習慣化したい事柄を行いましょう。アラームが行動の切り替えの音に鳴っていきますね。この際の音は最初から設定されているアラーム音よりも自分にとって特徴的な音にすることをおススメします。
見えるところに紙を貼る
家であれば自分の部屋、冷蔵庫、トイレ、職場であればデスクやパソコンなど、必ず目にするところに習慣化したい事柄を書いて貼っておきます。小さいころにこの方法で日本地図や九九を覚えた人も多いのではないでしょうか。ものすごく古典的な方法ですが、日常から習慣化したい事柄を見ることで意識が深まります。
家族や友人にチェックしてもらう
協力者が必要にはなりますが、一人でいると気持ちが前に向かない時、体力的に疲れたている時はさぼりたくなりますよね。しかし、誰かに見られていると自然とさぼろうとする心にブレーキがかかり、やろうという気持ちが出てきます。私も習慣化するまでは家族や友人にリマインドや監視をお願いしてもらっています。
誰かと一緒に行う
これは私が一番おススメする方法です。
先程の家族や友人に監視してもらうに似ていますが、1人ではなかなか続けられないことも2人以上でやれば続けられるようになる可能性は格段に上がります。2人でやることによって、良い意味で常にお互いを監視している状態になり、自分がさぼれば相手に迷惑をかけてしまうことにもなります。予め習慣にしたいことを行う日時を決めておけば、約束をすることになるので、そこに責任感が発生しやろうという気持ちもつよくなります。
どちらか一方がつまずいた時にはもう一方が助けることでお互い前に進むことができます。
休日などで予定があればできるけど、予定がなければ何もしないという方には是非試してもらいたい方法です。
なかなか会うことができないという場合は、SNSなどグループを作り、今日やったことを報告し合うのもいい方法です。誰かに見られている、自分がやったことを自慢できるといった気持ちも出てくるため、意識付けには効果的です。
【まとめ】
いかがだったでしょうか。毎日少しでもいいから継続することで習慣となり、長い期間続けることができます。1日1日で成長を実感することはなかなかできませんが、月単位、年単位で振り返ってみると、以前の自分からレベルアップした自分になっていることが実感できると思います。続けることはなかなか難しいことですが、続けた分だけ必ず結果が付いてきます。
習慣を味方につけて、なりたい自分を作っていきましょう。