日常生活で多くの情報に触れていますが、その大半の情報を人は覚えていません。というよりも脳がパンクしないように忘れる機能が備わっているのです。
昨日の夜ごはんは何でしたか?と聞かれると多くの人が覚えていると思います、1週間前の夜ごはんは何でしたか?と聞かれると大半の人は忘れていると思います。
実は気持ちの面でも同様のことが起こります。
あなたが昔から憧れていたヨーロッパへの旅行、何度行っても感動するディズニーランド、全国大会に出場した部活動、ものすごく感動し、人生の中でも素晴らしい思い出の一つになっているはずです。翌日は具体的にどう楽しかったを実際に思い出して、同じように感じることができていたとと思います。しかし、1週間経つとその気持ちが薄れてきて、1か月、半年、1年、5年と月日が過ぎると、あの時の経験は良かったな~、といった具合になると思います。そうです。気持ちも月日が経つにつれて、次第に忘れていくのです。
行動前の気持ちの種類
実際に行動する前には何らかの気持ちが働いて行動に移していることが多いでしょう。
「やろう!」前向きな感情
「やろう!」と思っている時はすぐに行動に移せる前向きな状態ですね。
「やりたい!」前向きな欲求
「やりたい!」と言っても事柄によってはその度合いは違うと思います。
本当に心から「やりたい!」のか「やりたいなぁ~」なのかによって行動への移しやすさも変わりますね。
「やらなければ!」義務感、責任感
仕事や勉強などはこの気持ちが起きてから行動することが多いのではないでしょうか。
習慣など日々繰り返し行っていること、考えなくてもできるようになった作業は「気持ちが動く」や「考える」のステップを飛び越して「行動する」ことも、もちろんあります。
行動前の「考える」について
「考える」という行為が行動を起こす上で、ものすごく重要なステップになります。
- 「考える」が良い影響を与える場合
よく考え抜かれた計画の下で行動することによって、行動の質も高く、良い結果が得られる率が上がります。 - 「考える」が悪い影響を与える場合
考えることでまず行動に移すのに時間がかかります。
リスクや行動後の結果などを考えるだけ考えて行動に移さない。
その結果行動しないということが起こることもあります。
もちろん「考える」ことも「行動する」ことも結果を出すにはどちらもものすごく重要です。
しかし、これだけは一つ言えることがあります。
「考える」だけでは何も起こりません。
「ものすごい方法を思いついた!」「この方法だと絶対成功する!」「これは素晴らしい考え方だ!」と思えるようなことがあっても、結果は何も出ないのです。
しかし、「行動する」ことは良くも悪くも必ず結果につながります。
行動して、良い結果が出たのなら、続ければいいのです。
行動して、悪い結果が出たのなら、修正してまた行動すればいいのです。
行動を起こすには
気持ちが揺れたらすぐ動く
例えば、今日の夜ごはんに「カレーが食べたい!」と思ったとしましょう。でもその日の夜ごはんはハンバーグでした。
お腹がいっぱいになって満足したときにもう一度「カレーが食べたい!」と思うでしょうか?
翌日になると再び「カレーが食べたい!」という気持ちが残っているでしょうか?
翌日には残っていても、日に日にその気持ちが薄れていく経験をあなたはしたことがあると思います。
ヨガを始めたい、ゴルフを始めたい、英会話を始めたい。と思ってから実際に始めることができた人も時間がかかっていることが多いと思います。始めることが出来ている人はいいですが、いつまで経っても始められない人が大半だと思います。
行動を起こすのに最適なタイミングは「心が揺れた時」だと私は思います。
きっかけがないと人はなかなか行動に移せません。そのきっかけが「心が揺れた時」なのです
心が揺れるのは「ポジティブな気持ち」「ネガティブな気持ち」のどちらの場合もあります。
ポジティブな気持ち
日にちが経つとヨガに行きたいことすら忘れるよ。
すぐに本を買って、すぐに読み始めよう!
すぐに買わないと、まず買うタイミングを失うよ。
買った後、読みたいと思っている間に読まないと読み始めるタイミングを失うよ。
買うことまではできた状態を積読(つんどく)って言うらしんだ。
人生の中で自ら勉強したいと思えることは、なかなか起こらない。
勉強したい気持ちがある間に始めよう。
ネガティブな気持ち
まず、落ち込んでいる時間がもったいない。
気持ちが落ち着いてからやろうと思っても、その時にはミスしたことすら忘れてるかもしれないよ。ミスの修正をし忘れたら、倍以上は怒られるね。
時間が経てば申し訳ないという気持ちも薄れて、うわべだけで謝ったら逆効果。
後で謝ろうと思って、謝ることすら忘れたら最悪だよ。
明日からやろうと思う人は明日になっても、また明日からやろうと思う。
悔しいと思ったなら今すぐ始めよう!
ポジティブな気持ちでもネガティブな気持ちでも、心が揺れたときは行動に移してしまいましょう。
その日中にやりきる
気持ちが続いているうちは中断することなくやり続けましょう。
例えば、今日は本を100ページ読むぞと思って本を読み始めたとしましょう。100ページ読んでも、まだ読めるぞと思ったら、読めるところまで読み続けてください。
特にやり始めはある一定のラインまでやりきることが大切です。折角やり始めたのに途中でなんらかの邪魔が入ったり、壁にぶつかったりするとやるぞ!という気持ちが薄れ始めます。そこで止めてしまうと、次の日以降やらなくなるでしょう。
例えば、本を読み始めた時にすぐに友達から電話がかかってきたとしましょう。電話が終わったら、すぐに本を読むことを再開してください。次にあなたが本を読み始める日がいつになるかわかりません。
邪魔が入っても、行動が中断されても、行動を再開する気持ちを持ちましょう。
周囲に協力してもらう。
やりたい!けどできない、もう一押しあれば気持ちが前に向くかもしれない。このように思ったことはありませんか?
一人では行けないけど、誰かと一緒なら行くことができた経験をしたことがあると思います。自分一人ではできない時は、周囲の人に協力してもらいましょう。何も恥ずかしいことではありません。あなたの目的は「行動を起こすこと」です。
気持ちを起こすには
小さな気持ちにも目を向ける
「やろうかな~」「やってみようかな~」と日ごろ思うことがあると思います。多くの人はこのような自分の気持ちに目を背けがちです。「できるかわからないな~」「時間がないな~」とネガティブな言い訳が必ずセットになっていて、頭の中でやらない理由を作っています。
少しでも「やろう」と思う気持ちは自分の素直な気持ちです。その気持ちにしっかりと目を向けるところから始めてください。
「どうせ○○だから~」などと思って自分の気持ちを見過ごしていると「やりたい」「やろう」と思う気持ちが無くなってきます。発する言葉も考え方も気が付いた時には自分に定着しています。この悪循環から抜け出すためにも自分の小さな気持ちに素直になってみましょう。
熱中している人の話を聞いてみる
何かに熱中している人はものすごく楽しそうに話をしてくれます。親友の○○さんが楽しそうにやっているからやってみようと思う。自らやりたいという気持ちが起こらない人はこのような入り方で大丈夫です。周りの人が美味しそうにスイーツを食べていたら、自分も食べてみたくなりませんか?それと同じです。
熱中している人からパワーを分けてもらいましょう。少しくらいもらっても相手は怒りません。むしろ喜んでくれるでしょう。
あらゆることに手を出してみる
食わず嫌いと少し似ていますが、やったことがないことに対して、やりたいと思う気持ちを持つことはとても難しいことだと私は思います。普段から○○をやりたい!○○をやってみたい!と思う人たちを私はうらやましく思います。やりたいことが見つからないのはごく当たり前のことなのです。
なので、とりあえずいろんなことをやってみましょう。やってみて面白くなかったら止めてしまっても構いません。でも、やらなければやりたいと思うことはないでしょう。やってみて、楽しさを見出すのです。やりながら楽しさを見出すのです。
小さなことでもいいので、やりたいと思ったことを実行してください。
そうすることで、「やりたい」⇒「できた」という流れができ、何回も繰り返すことで良い循環ができます。
~まとめ~
物事を始められない人はいつの間にか行動しない習慣が身についてしまっています。
まずは習慣となるまで、意識をしましょう。意識できるように環境を整えましょう。
心が動いたその瞬間、行動に移しましょう。それが物事を始める最適な時期なのです。
【習慣について】最近では習慣に関する情報が本やネットで多く取り上げられており、よく聞く言葉になっているのではないでしょうか。明日から意識を変えよう!や○○の習慣を身につけよう!など。ある日突然目が覚め[…]