こんな経験はありませんか?
- あこがれの先輩と仲良くなりたい!
- 友達との関係をもっと深めたい!
- 上司と関係が築ければ仕事がスームズに進むのに。
人と仲良くすることって簡単に見えて意外と難しいですよね。職場でも学校でも家庭でも、起きる問題は全てと言ってもいいほど、人間関係から起こるものです。逆に言えば人間関係が上手くいけば、大半の問題は解決できます。生きていく上では人間関係が一番大切といえるくらい重要なことです。
【人と距離を縮めるための心得】
- 相手に興味を持つ
- 相手を知る
- 共通点を見つける
- 相手に話してもらう
- 好意を持つ
相手に興味を持つ
人との距離を縮めたいなら、まず相手に興味を持つことからスタートです。相手に興味を持たずして相手から自分に興味を持ってくれることはありません。人によっては自分は興味を持っていなくても、相手から興味を持ってくれることはありますが、そのようなことが頻繁に起こる人はおそらく人間関係に苦労していないでしょう。
これは知人の子供と遊んだ時の話ですが、その子供は大人への人見知りが強く、家族以外の大人には近寄ることはしませんでした。その子供が手に車のおもちゃを持っていたので「車が好きなの?どんな車が好きなの?」とこちらから興味を持って聞くと、怖がりながらもその子供が車の話をしてくれたので、私はその話に耳を傾けていました。気が付くと私に対して、「どこに住んでるの?」とか「どんな車が好きなの?」など「また遊ぼうね~」と言ってくれました。
子供でも大人でも年齢に関係なく、自分に興味を持ってくれれば、相手に対しても興味を持つようになります。
相手を知る
自分は心を開かないのに、相手には心を開いてほしい。そんな都合のいいことはありません。そして、人は誰しも自分の心を隠して生きています。あなたも一度を自分のことを振り返ってみてください。家族、職場の同僚、友達に見せる部分は違いませんか。例えば、家庭では奥さんの言うことには逆らえない人が、職場では部長として組織をマネジメントする立場にいることもあります。また、親には相談できなけど、親友には相談できるようなこともありますよね。
全ての自分をさらけ出すのはとても難しいことですが、自分が心を開く量に比例して、相手も心を開いてくれるものです。
初めて話す相手には自ら自分のことを話すようにしています。それでもなかなか距離が縮まらない後輩に対して、過去自分がした失敗談を話してみました。最初は興味なさそうに聞いていましたが、最後には先輩でもそんな失敗するんですねと言い、今度は自分の失敗談を話してくれるようになりました。後輩が心を開いてくれた瞬間でした。
相手のことを知るには自分のことをオープンにすることも時には必要です。自分の心を開くことは相手に歩み寄ることです。
共通点を見つける
お互いの共通点が多ければ多いほど、人は親近感が湧きます。地元が同じ、出身大学が同じ、趣味が同じ、性格が似ているなど、共通点が多い人と仲良くなっていませんか?共通点が多いと親近感が湧きませんか?特に初対面の相手やまだ仲良くなれていない相手と「趣味が同じ」「母校が同じ」「共通の知人がいる」など何かしらの共通点が見つかった時に一気に仲良くなった経験をしている人は多いと思います。
私は小学校~大学まで野球をしていました。初めての職場の上司に「君野球してたんだって?プロ野球はどこのファン?」と聞かれ「阪神ファンです」と答えると「俺も阪神ファンやねん!」と上司から言われ、初対面にも関わらず、一気に距離が縮まりました。しかし、後から聞いてみるとその上司は阪神ファンではなく、巨人ファンだったのです。してやられたと思いましたが、共通点が相手のと距離を縮める一つの考え方だと今でも心に残っています。
共通点も相手が強く思い入れているものであればあるほど、効果が高いです。意識して探せば意外と多くの共通点が見つかるものなので、共通点を見つける意識をしてみましょう。
相手に話をしてもらおう
人は自分のしたい話をすることはとても気持ちがいいものです。過去を振り返ってみて、頼まれてもないのについつい自慢話をしていたなんて経験はありませんか?自分の自慢話をする方が相手の自慢話を聞くよりも気持ちがいいですよね。人は自分の話を聞いてくれる人に良い印象を持ちます。
相手の好きなことや今はまっていることに自分が興味を持って話を聞くと、こちらが聞いてもいないようなことまで話してくれて話が長い。。。なんて経験もありますよね。
30歳以上年上のお客さんに仕事の話をしに行ったときのことです。その方はとスポーツカーやキャンピングガーなど様々なタイプの車を複数台所有しており、自分自ら車をカスタムするくらい車好きでした。私は全く車に詳しくないので、車の話を聞かせてくださいと言い、いろいろ質問すると、自慢話を含め、仕事の話は一切せず、聞いていないことまで2時間にわたって話してくれました。その話が終わると君はとてもいい人だといってくれ、商談が成立しました。
相手が話したいことに興味を持って聞いた結果、相手は話を聞いてくれたことに対して満足します。そうすると話を聞いてくれた相手に対して良い印象を持ったのです。
好意を持つ
全てではありませんが、気持ちは言葉に出さなくても伝わることがあります。相手のことが嫌いだと思って話をしていれば、発する言葉やしゃべり方、表情やしぐさなど、無意識のうちに出てしまうので相手にもその気持ちが伝わってしまします。なぜか伝えたい気持ちは伝わらないのに、伝わらなくていい気持ちは隠していても伝わります。不思議ですよね。お世辞はいけません。言葉だけではなく、心から相手に好意を持ってください。
当時、人と仲良くなるには相手にポジティブな言葉をかければいいと思い、「すごいですね!さすがです!」などとお世辞を並べ、お客さんをうわべだけで褒めていました。ある時相手から言われたことは「いつも思ってもないことばかり言ってるな、嘘くさいからやめてくれ」と言われ相手から嫌われてしまいました。これまで私は口先だけでとりあえず褒めていたのです。その時は私は相手に対して、思っている気持ちは何もありませんでした。
これではまずいと思い、相手に対して、少しでも多く、好意を持つようにしました。すると自然と相手をよく見るようになります。「○○についてはすごいですね!」と具体的に褒めるようになり、時には「ここは直さないとだめじゃないですか?」と注意したり、「○○はどうでしょうか?」と提案したりすることも増えました。その結果、一度嫌われたお客さんからはものすごく好かれるようになったのです。
お世辞は口から出る嘘であり、時には相手に嫌われることがあります。お世辞を言うくらいなら言わない方がましです。しかし、好意を持った本音は心からの本当の気持ちであり、相手を喜ばれせることができます。
【人との距離を縮める方法】
- 挨拶から始めてみる
- 定期的に話しかけてみる
- お菓子を配ってみる
- 好きなものを事前に調査する
- 小さな約束を実行する
私が良く実践している具体的な方法を紹介しますが、自分から動かなければ今より相手との距離が縮まることはありません。それは相手から話かけられた時も同じです。
挨拶から始めてみる
挨拶をされて嫌な気持ちになる人はいないですよね?とよく聞きますが、挨拶の仕方を間違えると嫌な気持ちにさせることがあります。
おはようございます。。。とボソボソ下を見ながら挨拶をしているのをみてどう思いますか?また、忙しそうに無愛想な顔で挨拶しながら通り過ぎたらどう思いますか?
いい気持ちにはなりませんよね。挨拶は相手に気持ちを届けるということを意識してください。
事務所全体にする時は大きく爽やかな声で「おはようございます」と挨拶してください。誰かに対して挨拶をする時は相手の目をみて挨拶してください。誰に、どこに対して挨拶するかはものすごく大切なことです。
あなたに対して、挨拶していることが伝われば相手も返してくれますし、嫌な気持ちにはなりません。
しかし、自分に挨拶されていないなと相手が感じれば、勇気を出してした挨拶を誰も返してはくれません。
定期的に話しかけてみる
話しかけられるのを待っていても誰も来ません。もし来るなら、電車で座っていても、公園に座っていても話しかけられることが多いはずです。
些細なことからでいいので、距離を縮めたい人には自ら何度も話しかけるようにしましょう。ニュースや話題になっていること、最近ハマっていることなど何でも構いません。嫌がられる可能性はありますが、好かれる可能性もあります。何もしなければ関係性が変わることもありません。
何回も顔を合わせることで、あなたに対する意識は良い方向に上がっていきます。
お菓子を配ってみる
お菓子に限らず何かを渡されると嫌な気持ちになるよりも、良い気持ちになる人が多いと思います。また、お菓子をあげることが話しかけるきっかけにもなりますよね。
チョコレートを渡して
「私はチョコレートが好きなんです。特に抹茶味が大好きなんです」
→次からは抹茶のチョコレートを渡そう!
「私チョコレートは嫌いなんです」→「クッキーとかは?」→「クッキーは好きです」
→次からはクッキーを渡そう!
これで会話が成り立ちますし、相手の好みも知ることができます。たかがお菓子ですが、されどお菓子です。相手が喜んでくれることが多いですし、会話も広げることができ、相手の好みを知ることができるなどチャンスがたくさんあります。話す話題がなくて困っている方にはおススメの方法です。
また相手がお菓子を受け取ってくれた時は少なくともあなたを受け入れてくれている証拠です。その時には趣味の話、仕事の話などの質問をしてみてください。相手はあなたを受け入れる体制に入っているので、きっと話をしてくれます。
事前に相手の情報を得る
これは少し難しい方法かもしれませんが、周囲の人から相手がどんなタイプの人か、どんな趣味を持っているか、最近ハマっていることはなにか、困っていることはないかを聞いて事前に第三者から相手のことを教えてもらいましょう。
あまり会話をしたことがない人に自分の趣味や困っていることを言い当てられて、「なんで私のこと知っているんだろう」と、どきっとした経験はありませんか?余程疑い深い人でない限り、この人は私のことを知ってくれていると感じてくれます。
小さな約束を実行する
雑談の中でよくある会話、「新しくできたカフェに行ってみよう!」「今度おもしろい漫画貸してあげるよ!」「いろいろ話してみたいから今度飲みに行こう!」など会話の中で小さな約束がうまれることがあると思います。
これは意外と見過ごされることが多く、実は多くの人が果たしていない約束です。私の経験上では会話の中で80%以上は見過ごされていると思っており、重要度も高くないので「小さな約束」と呼んでいます。しかし、そんな小さなことでも話題に上がってすぐの時にその約束を実行することで、一気に人との距離を縮めることができるチャンスなのです。
それなのに、これは大半の人がやっていないことです。大半の人がやっていないことを自分がやると相手からすると、小さなことでも気にかけてくれるなとか、私のことをちゃんと見てくれていると感じ、少し特別な人として見られる可能性が高いです。
例えば、どこかに行く話題の場合
会話の中でこのような話になった時、その人との距離を縮めたければ、すぐにその場で日取りも決めて実行しまいましょう。その場で日取りの話にならなくても、数日以内には予定を決めしましょう。もし、相手がお世辞で「飲みに行こう!」と言ってきていたら、予定決めの段階で遠回しに断ってきます。本当に嫌な相手だったら誘われても行きませんよね。好きでも嫌いでもない、もしくは自分に好意や興味を持っている場合はOKしてくれる可能性は高いです。
実はこの小さな約束は話した本人も忘れた頃に提案するのも効果があります。
「こんな小さなことまで覚えてくれていたんだ」とか本人が話したことすら覚えていない場合「なんで私のやりたいことをしっているの?」となり、一気に距離が縮まります。話題に挙がってすぐに実行するのが最適な時期ですが、その最適な時期を逃したとしても効果があるので、小さな約束は頭の片隅にメモをしておき、実行していきましょう。
【まとめ】
人との距離を縮めたければ自ら行動することが大切です。ぼーっと待っていても関係が良くなることはありません。自分から話かけるのが苦手な人でも勇気をもって話しかけてみましょう。自分が思っているより意外とみなさんは話をしてくれます。全ての行動が相手にプラスの効果を与えるわけではありませんが、行動しなければ始まりません。当たり前のことや小さなことに目を向ければ少しずつ相手との関係が深まっていくでしょう。