時間とお金
「時間」と「お金」は人生において、どちらもものすごく大切な要素の一つです。
時間とお金のどちらが欲しいかと聞かれるとどちらも欲しいと思うくらい選ぶことが出来ないと思います。人それぞれの価値観の問題なのでどちらが正しいとかはありません。
時間を取るかお金を取るか、どちらかを選ぶ場面は日常生活の中でよくあると思います。
時間とお金の関連性を見てみましょう。
- 時間を使ってお金を作る
時給1,000円のアルバイト、月給30万の正社員。どちらも自分の体力と時間を使って働き、その対価としてお金をもらっています。時給で考えるとわかりやすいいですが、時間を使った分だけお金が手に入ります。 - お金を使って時間を作る
移動するときに、徒歩で行くか、バス、電車、タクシー、飛行機を使うなど、いろいろな交通手段があります。
移動時間がかからないものであればあるほど、お金(費用)は高くなります。お金を使って短い時間で移動する。すなわち時間をお金で買ったことになります。
家具の組み立てや設置、フードデリバリーなども同様に時間をお金で買っています。
時間かお金かどちらかを選ばなければならない時が日々の選択にあると思います。その時の判断の仕方としては次に書く内容を参考にしてみてください。
希少価値が高い時
もう二度と来ないかもしれないヨーロッパでのアクティビティ、今しか手に入らない限定品、あなたにとって希少価値が高いものであればお金を使う価値はあります。ヨーロッパに何回でも行く予定がある、いつでも手に入るなら、あなたにとって希少価値は高くないので、お金をかけて、今する必要はないかもしれません。
自分の時給と比較してみる
あなたの時給が1,500円だとします。自分の1時間を使うと1,500円をもらうことができますね。
例えば、1時間の時間短縮のために15,000円かかるとします。15,000円を稼ぐには単純に10時間かかりますから、全然お得ではなく、やるべきではありません。
電車代200円で1時間短縮できるとなれば、時間短縮のためにお金を使う価値はあると判断することができます。
このように自分の時給と比較してみることは一つの方法なので参考にしてみてください。
人の体力と時間は限られている
若い時にはお金がなく、40代、50代、60代になると子育ても落ち着き、ローンも返済済みで、お金に余裕が出てきたと周囲の大人が言っているのを一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
若いうちにもっと旅行にいけばよかったな~とか、今お金を持っていても仕方ないから、若いうちから使っておけば良かったと言う人もいます。
若いうちにしかできない経験、若いうちにしておくべき経験はたくさんあります。やっておけばよかったと後悔するくらいなら、やれるように時間とお金を準備しておきましょう。
海外旅行に行きたい、海外留学に行きたい、プログラミングを習いたい、車を買いたい、いろいろな「したい」が出てきたときのためにお金と時間を準備しておきましょう。
お金の作り方
お金はまとまった額を急に作ることができません。
必要な時にお金を持っていなければ、思ったような行動ができず、チャンスを失うこともあります。
動ける準備を常にしておくことが大切です。チャンスは準備している人にしか現れません。準備していない人はそのチャンスは選択肢にすら入らず、見過ごしてしまうでしょう。
お金を新たに生み出す。稼ぎ出す能力をすぐに身に付けることはとてもハードルが高いです。投資をするにしても、手元にお金がなければできません。しかし、今ある状況から少しでも余分なお金を作る。
これは今すぐにでも実践できます。
日々の収支を把握する。
まずは一か月の収支を確認してください。
収入がいくらで、支出がいくらか。できるだけ細かくわけてみてください。
○収入・支出例
お給料 | 200,000円 |
家賃 | △70,000円 |
光熱費 | △10,000円 |
食費 | △45,000円 |
携帯代 | △7,000円 |
日用品費 | △8,000円 |
交際費 | △30,000円 |
貯金 | △25,000円 |
その他 | △5,000円 |
なぜこんなことをするのか。まずは現状の把握です。
限界まで節約して、今の収支なのか、気づいたら使いすぎていて今の収支なのかによって作れるお金の金額が変わってきますよね。
実際に書き出してみると自分が思っている以上にお金を使っていたと思うことがあると思います。自分は何にどのくらいのお金を使っているのかを実際に見える形で確認します。
「食費」や「日用品費」などはざっくりとした形で計算されていることも多いと思います。
次はより細かく見てみましょう。
○内訳詳細
日用品費内訳 | 8,000円 |
洗剤 | △1,000円 |
シャンプー | △800円 |
トイレットペーパー | △200円 |
歯磨き粉 | △300円 |
化粧品 | △5,000円 |
その他 | △700円 |
このようにみると意外と化粧品にお金使っているな~とか、思っていたよりもトイレットペーパーは安いなと思うことができます。このように数字で表すと正確な情報が得られるので、何に使いすぎているかが明らかになります。
人の感覚とはあいまいなもので、実際に数字で見てみると現実は違うことは多々あります。
どこで購入しているかパターンを把握する
一日1本500ml月に30本、年間365本のお茶を買うとします。
購入にもいろいろなパターンがあるので比較してみましょう。
単価 | 月 | 年 | |
自動販売機 | 150円 | 4,500円 | 54,750円 |
コンビニ | 130円 | 3,900円 | 47,450円 |
スーパー | 90円 | 2,700円 | 32,850円 |
家から持参 | 40円 | 1,200円 | 14,600円 |
買わない | 0円 | 0円 | 0円 |
それぞれを比較してみると、一日の差は数十円~100円程度です。小さい金額であれば、人は気にしませんし、便利さを優先するために高いお茶を買うこともあると思います。
しかし、年間を通してみると「自動販売機」の利用と「家から持参する」では年間で約40,000円もの差が出てくるのです。
日々の100円は気にしなくても、年間の40,000円となると気にする方は多いのではないでしょうか。1本のお茶の購入で年間万単位の金額差がでるのです。
購入する場所を変えるだけで、節約して新たにお金を作ることができます。
例えば、1日300円を見直すことで月に9,000円、年に100,000円以上もお金を作ることができます。なんと10年で100万円の差がつきます。1日たったの300円でこの結果になります。
コンビニで買うよりもスーパーで買うようにする。まとめて買う。自分で自分で作る。
などの工夫をしましょう。塵も積もれば山となる、毎日の少しの積み重ねが将来大きな差になります。
時間の作り方
みな平等にある時間を増やしたい。と思っても1日が28時間になったり20時間になったりすることはありません。時間の作り方としては質を上げることで改善されるしかないのです。
どのようにすれば時間を作ることができるか考えてみましょう。
整理する
今のスケジュールを書き出して整理する。
時間 | 行動 |
7時半 | 起床 |
7時半~8時 | 朝の準備 |
8時~9時 | 自由時間 |
9時~10時 | 出勤 |
10時~19時 | 仕事 |
19時~20時 | 帰宅 |
20時~21時半 | 夕飯と寝る準備 |
21時半~24時 | 自由時間 |
24時 | 就寝 |
私のとある一日のスケジュールですが朝に約1時間、夜に2時間半と自由な時間があります。
このように書き出して見ると仕事をしている平日でも意外と自由な時間を作ることができています。
日々の行動スピードを早くする
これはとても単純なことです。自宅から最寄り駅まで10分かけて歩いていたとしましょう。それを倍のスピードで歩けば、5分で駅につくことができます。
毎日30分かけて料理していたところを、スピードを倍にして15分でできたとしたら、かかった時間は半分に減ります。
様々な要因があるので一概には言えませんが、すべての動きを2倍にすることができれば、過去の自分と比べると時間は2倍になるのです(睡眠時間を除く)。
全ての作業や判断のスピードをできるだけ上げれば、その分時間は増えるのです。日常生活の動きを少しでも早くすることを心掛けてください。意外と時間が増えるはずです。
やらないこと決める
自分が日々何気なくしている行動の中に見直すべき点はいくつもあります。
- 朝準備をする時にリビングと自分の部屋を何往復もしている。
- 1日に何回もコンビニに寄っている。
- 会議の資料準備でコピー機と自分のデスクを何往復もしている。
- 休憩と称してトイレや喫煙所に1日に何回も通っている。
日々○○をしなければ、○○がしたいけど、時間がないということがあると思います。
やること、やりたいことが多すぎて時間が足りないのであれば、やっていることを減らし時間を増やせばいいのです。すなわち「やらないことを決める」のです。どう効率良く作業して、時間を短縮しようかと考えていると思います。考えたからといって明日から作業効率が倍になることはありません。また、どれだけ作業効率を上げても人間には限界があります。やりたいこと、やらなければならないことを全てできる時間がない人は優先順位をつけ、物事を取捨選択してください。
どれだけ工夫しても時間が足りない人は、やることを決めるのではなく、やらないこと決めてください。
効率の良い時間配分に見直す
時間はみな平等です。やりたいことをするためには作業量を上げて、時間を作ることが必要ですが、人の集中力には限界があり、長い時間モチベーションを保つこともなかなか難しいです。
そんなときは一つのことに長い時間費やすのではなく、複数のことを行ってみるのも一つの方法です。
例えば、勉強するときに、今日は3時間英語を勉強するぞ!ではなく、1時間英語、1時間数学、1時間社会など、1時間ごとにやる内容を切り替えることによって集中力やモチベーションを維持することできます。
飽きたら違うことをして気分転換をする感じですね。
スキマ時間を無くす
現代は一昔前に比べるとかなり便利になってきています。そんな中でも大きく生活を変えた中にはスマートフォンが入ってくるのではないでしょうか。調べたいことはすぐにインターネットで調べることができ、友達とも常にSNSでつながっていて、無料で好きなドラマや漫才、ゲームなどが堪能できます。
毎日気がつくとスマホを触っていませんか?
現代人の多くは休憩するごとにスマホを触っていることが多いと思います。スマホだけではなく、休憩する時にはダラダラしたりテレビをみたりしていることが多いでしょう。
物事を切り替える時、休憩する時にすぐに次の行動に移すことができたら意外と無駄な時間を減らすことができます。
一度自分の位置の生活を細かく振り返ってみてください。
時間がない!と言っている人でも、テレビを見ている時間、スマホを触っている時間、ダラダラしている時間は意外と多いものです。そのような時間も気分転換や休憩の時には必要な時間でもありますので、悪いと否定するわけではありません。
まとめ
毎日の生活を見直せば自分が思っている以上にお金と時間の無駄があります。
毎日の小さな積み重ねが1か月後、1年後、10年後には大きな差になります。
今から始めても遅くはありません。少しずつ積み重ねてみませんか?